罪の鼓動
ベッドの奥に小さな地響きを感じる。
『地震が来る。』
それなりの確信とささやかな高揚感がぽっと浮かび上がる。
『不謹慎だ。』
そう頭では思っていても、心臓は徐々に脈打つ速度を上げていく。
2011年の震災の日。まだ幼かった私は、非日常的な出来事にお祭りの日のような特別な感情を抱いていた。
普段は遅くに帰ってくる父も、早々に帰宅していた。
そんな父と、日頃は滅多に会話を交わさない母も、その日はよく父と話していた。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2021/10/1 19:06
最終編集日時: 2021/10/1 19:10
末子 鷹蹴
基本読む専です。
気まぐれで投稿もします。