無題2

無題2
ボワの香りに身を包み狐の鳴き色に染まった空の下で 君の唇に触れた。 アンバーの目を僕に向けて必死に熱を奪おうとする君。 声を漏らしながら僕の背中に爪を立てる君に応えるように 僕も動きを速める。 汗だくなのは夏のせいだけじゃないのかな。 鋭い歯で僕の首筋を噛んだ君。
早瀬 柚真
早瀬 柚真