神楽坂蓮と『氷の薔薇』

事件の後、私はすぐに医務室へ向かった。 「アメリア!足は大丈夫?」 ベッドのカーテンからひょこっと顔を覗かせたアメリアは、私の顔を見るなり破顔した。 「ヴァイオレット様!はい!先生の回復魔法で足の方は治りました!でも……髪飾りが……」 しゅんと肩を落とす彼女の手には、私たちお揃いだった髪飾りが真っ二つに割れていた。 私はそれを見て、自分の髪飾りを外すと、躊躇なく真ん中から折った。
佐伯すみれ
初めまして。拙い作家ですがよろしくお願い致します。他にもNola、小説家になろうでも活動しています。