第5話 あと1歩

第5話 あと1歩
クリスマスの翌日の昼、私は待ち合わせ場所の駅前で翠君を待っている。普段のカジュアルメイクではなくしっかりと時間をかけてメイクをし、髪も普段は使わないアイロンなんかを使いばっちり決めた。服装も買ってほとんど履かなかったロングスカートにヒールブーツ、ニットにコートとまるでデートのためのコーデだ。 浮かれているのはわかっている。昨日の夜、翠君に誘われてからドキドキしすぎて夜も眠れず、今も待ち合わせ時間30分前に来てしまっているのだから。  翠:  「朝陽さん。お待たせしました。すみません待たせてしまって。」 改札から出てきた翠君が私に気づいて、走ってやってきた。いつものようなラフな私服ではなくジャケットを着てきれい目に決めた翠君を見て、見とれてしまった。  牡丹:  「大丈夫だよ。私が早く来ちゃっただけだし、翠君も早かったね。」
ゆうさん
ゆうさん
同じ作品があると思いますが同一人物です。パソコンとスマホで連携できなかったので新しくこちらから連載いたします。 なにか意見や感想などがありましたらどんどんコメントしてください。