ある死体のフィロソフィ的な考え方
私は死体だ、そして、今日も動いている
別に、汗を垂らさないとか、心臓が動いていないとか、体温が無いとかでは無い
現に、私は、灼熱の太陽に照らされ、汗を垂らし、心臓の鼓動が速くなり、体温が上がっていると感じている
けれども、私は死体であり、今日も、ビルとビルが並ぶただの街の歩道を歩んでいる
歩道は、まるで、残業後の廊下のように、ほどほどに人がおり、各々別の道を歩んでいる
おっと…子供にぶつかりそうになった
子供から、謝罪を貰い、また歩み出した
…子供の顔は明るく、充実した顔だ、いや、そう思っているだけかもしれないが
私があの子の歳の頃は、もう、死体になりかけていたのかもしれない
あの頃は、中学受験に向けて勉強を強要され、塾で外に遊ぶ暇もなかった
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/8/2 5:27
最終編集日時: 2025/8/3 10:00
クロネコ
🐈⬛