東に泣く朝よ。

東に泣く朝よ。
静寂が冬の襲来を告げる。 少し前まで、蝉が鳴いていたそこには、 もう茂る葉など、一枚もない。 夕日が指揮の最後を振り、 敬虔な蝉は惜しむことなく愛を囁き終えた。 コウモリは客席よりそれを知り、夜の戸を叩く。 もう冬は此処にいた。 夜もその腕を広げ、 終わりかけの線香花火のような朝を、 愛おしそうに抱きとめている。
よよ
よよ
静かで心に灯る物語を。 中学三年生にございます。 フリーイラストは、@matata-tatabi様の描かれたものを使わさせていただいているときがあります。 受検が終了いたしました。