保健室で伝わる、熱

保健室で伝わる、熱
「悠月くん、起きられる?」 「…。」 「こーら」 いつもの事だが起きない。沙也加は面倒臭くなって布団をひっぺがす。 「…寒いです、明日川先生」 「もー…何時まで居るの?放課後なんだけど」 保健室のベッドで丸まっている彼を呆れながら見下ろした。 「…メンタルがよくないです」 彼は渋々といったふうに顔を上げ、眠たげな目でこちらを見た。 彼は高校一年の水島 悠月。女の子みたいに色白で背が低い、存在感の希薄な男の子だ。学校はかろうじて来てはいるが、誰かと一緒にいるところをまるで見たことがない。
葉山 林檎
葉山 林檎
投稿は不定期。 ここは官能小説の書き場所とします。