雨を降らせる魔女の話
雨を降らせる魔女の話-後編-
「君が……死ぬ?」
僕は恐る恐る尋ねる。
少女は「うん」と何ともないかのように頷く。
彼女は一度、宝石を壊してみようと試みた事があるらしい。
だが、宝石に触れた瞬間に─感じたらしい。
無機物ではなく、"命そのもの"に触れる感覚を。
その宝石が雨を呼ぶ源でもあり、彼女の命の源でもあるという事だ。
「多分。砕いたり引き抜いたりしたら……死んじゃうんだろうね。私」
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文字数: 1748
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/4/28 10:44
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
kedと申す者
前向きに生きる。そして小説は好きに描く。