第十話 こっちおいでよ、猫の森
二人が三時間ほど歩くと目の前に青々とした森が広がっていた。
「これは何?」
「ここは『猫の森』だ。この世界の大賢者『トイカケ様』が住んでいる」
「トイカケ様?」
「あぁ、どこにでもいるがそこにはいない。そんな不思議な存在…実際に会ってみればわかるよ」
門番は少女を見つめると、続けて喋る。
「トイカケ様からは有益な情報が手に入るかもしれないが、如何せん見通しが悪く転びやすい。ここを避けて通ることもできるが、どうする?」
少女は俯いて悩み始める。しかし、数十秒立たないうちに顔を上る。
「ここを通ってトイカケ様に会う」
「そうか、じゃあ、行こう。決して逸れるんじゃないよ」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/8/5 23:46
紫陽花
そこらへんに生えてる紫陽花です。
夢は漫画家、そのためにストーリーを練ってます。
小説や漫画はなんでも読みます。
バトル、ハートフル、ラブコメ、BL…なんでも御座れ!