アンドロメダ 眠る岸辺

アンドロメダ 眠る岸辺
砂を片手にすくえば 砕け散った月 あの波打ち際には もはやもう誰の影もない 白い岩肌には ひとつぶの鈴が落ち 音が響いても 夜風はそれを見逃した さざめく水面に 名もなき鳥が 羽をひたしては消えていく それは神々の歌か それとも人々の祈りなのか
蘭陵
蘭陵