庶民感覚を取り戻すために

ルシアン様から贈られたネックレスと、アメリアとお揃いの髪飾りを手に取ったとき、私はふと胸がちくりと痛んだ。 ――こんな高価な宝石をふんだんに使った髪飾りや、一粒の小ぶりな宝石があしらわれた上品なネックレス。 普通に「しおり」のお小遣いじゃ、とても手が出ない。 (……私、すっかりお嬢様気分で浮かれぽんちになっていたわ。庶民感覚から完全にズレてる……) 反省の思いが胸に広がると、あるアイディアが浮かんだ。 それは、アメリアの家にお邪魔して、彼女の生活や価値観を知ること。友情を深めるために、互いの世界を共有すること。 私は思い切って口にした。
佐伯すみれ
初めまして。拙い作家ですがよろしくお願い致します。他にもNola、小説家になろうでも活動しています。