突発的妄想劇場

突発的妄想劇場
 見渡す限りの広大な砂漠のど真ん中を、二人の兵士が彷徨っていた。  南方戦線に駆り出された味方の部隊は全滅し、命からがら敗走を余儀なくされた。  炎天下と灼熱の砂に晒された通信機器は壊れ、連絡手段を失い、味方の救護は期待できない。  地図はまるで役に立たず、ここが何処なのかも判らない。  水や食料はとうに底を尽き、もう何日も飲まず食わずだ。  このままでは二人ともくたばるのは時間の問題…。  ならばいっそ二人で争い、勝った方が負けた方の血肉を喰らって飢えや喉の渇きを潤し、なんとか生き延びるしか方法はない…  互いに口には出さないが、彼らはそこまで追い詰められていた。 「…なんだ…アレは?」
のりたま
のりたま
何ヶ所かの小説サイトやアプリで試し書き中。 愛用のエディターで書いた文書をコピペすると文字化けすることが多くて悲しいグッスシ。