第二十六話 悪魔の巣窟

第二十六話 悪魔の巣窟
 俺がDRIの跡地に調査に赴き、『暁の会』の亜人と交戦してから、約一ヶ月が過ぎていた。 「なぁ」  俺はカウンターに座り、奥でコーヒーを淹れているエルに話しかける。 「なんだい?」 「あの二人、最近、距離近くねぇか?」  あの二人というのは、レイとハイナのことである。というのも、気がついたときには互いに視線を送り合ったり、ウエイターの仕事中に手を振り合ったり、喫茶店のシフトが無い日には二人で外に出掛けに行ったりもしている。これはつまり、そういうことなのだろうか。 「ああ、あの二人のことか……付き合ったらしいよ」  あまりにさらっと言う彼女に、俺は思わず「そうか」と返してしまう。そして数秒したのち、「は?」と大声を出してしまう。 「いやだから、『付き合ったらしい』と言ったんだが……」 「それはわかるっとるわい! 何をさらっと言ってんだ! 一瞬フツーに返事しちまっただろうが!」
白崎ライカ
白崎ライカ
アニメ、ファンタジー、剣戟アクションが好きです。 自分の好きな時に書いてるので、 不定期投稿です。 温かい目で見て下さると作者は喜びます! 使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです! カクヨムでも連載を始めました! よろしくお願いします〜