どうか私で
私が恋に落ちた相手は、恋を知らない人でした。
いつも一緒に帰って、いつも一緒にお昼を食べて、何があっても一緒にいました。
帰り道、白い空気の中にいるとは思えない2人の男女を見たその子は、呑気な声で
┈好きってなんなんだろうねぇ
どこか寂しそうにそう言っていました。
私は羨むようで何かに対しての感情を抱えているその横顔も、自分のペースではっきりとものを言う声や考え方も、愛おしくて仕方ありませんでした。
ですが、恋愛に疎いその子は無自覚にも人を好きにさせて、噂話が後を絶たない様子にも気付いてはいないようでした。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/8/3 9:52
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
はの
塵と海月。
多分恋愛系ばっか書いてる人
開始 2023/09/13