まだ透明でありたかった

まだ透明でありたかった
白くまの毛って透明らしいよ。 昼下がり。図書館。 冷房が効きすぎて少し寒いくらいの、夏。机を挟み向かいに座った彼女がささやいた。 見ると手元のノートにはゆるい白くまの落書き。もう集中力が切れたらしかった。 「なに、急に」 「アイス食べたくない?」 「勉強は?」
ペトリコール
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切ないお話が好きです。ハッピーなお話も好きです。 気まぐれに投稿していきます。フォローも気まぐれなのでお気になさらないでください。 サムネイルは自作だったり、フリーサイトで生成していたりします。