夏休みがはじまる

夏休みがはじまる
「あの」 朝から眺め続けた黒髪に声をかけた。 喉から声を絞り出す。 「夏休み、花火大会行かない?」 すぐに 「いいよ。皆も誘うね」と返された。 素早く手を掴む。 「や。2人で」 君は少し驚いたように睫毛を上下させ、控えめに頷いた。 気のせいかな。一瞬頬が赤らんだような。
しまモク
しまモク
過去の自作のなかでお気に入りのやつを載せてみようと思います。よろしくお願いします。