風の標し 第4部 廻る環

風の標し 第4部  廻る環
第4部  第1章 現世の境界  令達が家路についた頃には 深夜を回っていた  終電も過ぎ……町は眠りに着いている  ジジ……ジ  駅前の電話ボックスの 蛍光灯が所在なげに揺れていた  緩く 明滅する 信号が 車通りの無い町を 冷たく照らしている  令は俯いたまま 手を握ってくれる 慎の 暖かい手に身を委ねていた  アラバギはラキと後に続いている  あれから……アラバギは顔も向けてもくれない
古都綾音
古都綾音
ライトノベル等書いてます よろしくお願いいたします 主に巫女ものがすきです 和風ファンタジー どうぞいらっしゃいませ ド天然おばさんでーす 一緒に書こうよ 幸せを💞がモットーでーす\(^o^)/ 元 蛍里 時雨です 風の標しは16年も前の小説を書き足してます なのでね出てくる携帯が ガラケーだったり 自動改札が普及し始めたりも❣️ノスタルジックな冒険をお楽しみください