雨のプラットフォーム

僕は雨が好きだ。雨は特別な時をつくってくれる。雨が作る時間には余韻がある。 僕がこの世界に居ていい理由を雨がくれる気がする。 音が、空気が、匂いが、僕を包み込んでくれる。 ただずっと降ってればいいのに。誰にも気を遣わずに、雨を嫌うものを嘲笑うかのようにただ地面に打ちつければいいのに。 それでも、雨は上がる。名残惜しさを振り切るように、爽やかな空が顔を出す。 雨上がりは決まって空が澄んでいる。淀みのない、悩みのない空が恬然と広がっている。 晴れ渡る、雨が運んでくれたそら。 雨を知らない子どもたち、ぽつぽつぽつ 雨を忘れた大人たち、ざーざーざー 誰彼構わず降ってくる、誰とも仲良く踊ってる
ねも