忘れがたき炎の物語 第一章「老龍編」

忘れがたき炎の物語 第一章「老龍編」
第7話「夜明け」 ーーー曙。 東の空から、朝日が顔を出す。キラキラと森を照らし、爽やかな風が頬を優しく撫でる。森の木々が風になびき目を覚ます。鳥たちがさえずり出す。 竜の洞窟は、ガラの渾身の技「ファイヤー・ハウス」によって、すっかり姿形を変えてしまった。天井は全て吹き飛び、洞窟の上部は爽やかな青空で広がっている。 ガラは地面に刺さった剣に手をかけたまま、力無く膝をつき俯いている。ドロレスは優しくガラの肩を抱き寄せた。 『ガラ…仕方なかったんだ。お前は悪くない。セレナは…オーブを守ったんだ。彼女は使命を果たしたんだよ。』
判虹彩
判虹彩
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