忘れがたき炎の物語 第一章「老龍編」
第7話「夜明け」
ーーー曙。
東の空から、朝日が顔を出す。キラキラと森を照らし、爽やかな風が頬を優しく撫でる。森の木々が風になびき目を覚ます。鳥たちがさえずり出す。
竜の洞窟は、ガラの渾身の技「ファイヤー・ハウス」によって、すっかり姿形を変えてしまった。天井は全て吹き飛び、洞窟の上部は爽やかな青空で広がっている。
ガラは地面に刺さった剣に手をかけたまま、力無く膝をつき俯いている。ドロレスは優しくガラの肩を抱き寄せた。
『ガラ…仕方なかったんだ。お前は悪くない。セレナは…オーブを守ったんだ。彼女は使命を果たしたんだよ。』
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/10 9:58
最終編集日時: 2025/6/25 3:51
判虹彩
はじめまして!ばんこうさいと申します。よろしくお願いします。
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