またいきてしまった

また生きてしまった。 あの時も僕は死ぬはずだった。それなのに今息を続けている。なんとも言えない浮遊感を感じる。色々なことがどうでも良くなった。食べ物の好き嫌いがなくなった。事柄に対する、興味が無くなった。それでもどうしようもなく生きている。終わらせればいいものなのに恐怖がそれを留まらせる。怖いものなんてないと思っていたはずの僕なのに死が怖い。
別府 中夜
高校生の小説を趣味で書いている人間です。 名前を変えました。