誰にもいない君へ
第一章 現実逃避のボタン
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バイト帰りのコンビニの明かりだけが、夜道を照らしていた。缶コーヒーと半額のサンドイッチ、レジ袋のガサついた音が指に冷たい。
家に着くと、いつものように洗濯物を跨ぎ、ゲームの起動音を無視してパソコンを立ち上げる。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/5/18 5:57
最終編集日時: 2025/5/18 13:25
あさき希(あさきのぞみ)
世界観なんてない。
自分らしく生きる羅針盤すらない。
存在を証明する計算式もない
指折り数えること
その日を繰り返す為に