昇華
思えばこの日からだったかもしれない。彼女が人生の選択を迫られていたのは。
ある夜、彼女が電話口で話した。
俺といる時はそこそこ明るく話してくれる彼女だったが、この時は違った。
「大学で…できた友達とね…結構長い時間一緒にいるんだけど…やっぱり気を遣いすぎちゃって……少し…疲れちゃったなー…なんて。」
比較的自由度の高い大学生活で彼女は生きづらさを感じていた。
辛そうに、苦しそうに、一言一言丁寧に吐き出すように。
言葉を詰まらせながらゆっくりと。
彼女は泣きながら俺に訴えた。電話中に泣いたのは初めてだった。
0
閲覧数: 19
文字数: 1009
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/10 0:23
最終編集日時: 2025/7/10 1:12
星月
私の体験がほとんどです。元気にやってます。