紫煙

私が嫌いなもの 両親が吸ってた。 小さい頃から嫌でも嗅がされる苦い匂いは、鼻の奥にこびり付いて落とせない。 何が良いのか分からない“それ”を私はとても嫌っていた。 「私は絶対吸わないから!」 ずっとそう宣言してきた。 仲良くしてくれた年上の友達が吸い出した時だって、 同級生の友達がこれいいよって勧めてきた時だって、 私は絶対口にしなかった。
狛吉
狛吉
日々感じたことや見た聞いた事から少しお話を膨らませて書いてます。 万人受けしなくても誰かの心に響いたらいいな。