消えないで、青。
遠くに聞こえる波の音。静かに揺れるカーテン。繊細に部屋に入る朝の光。パンケーキの甘い香り。
「うん、今日も美味しくできた。」
そんな独り言を漏らし、一人食卓に着く。
鳥の鳴き声はまるでオルゴール。私しか聞いていないから、まるで私一人のために奏でられているみたい。
「おはよう、あお。」
「、、おはよう、ございます、。」
あおは床を見たまま私に挨拶をした。
あおとの出会いは数日前だった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/10/9 3:25
かつらな
現役女子高生、17歳。
かすかな痛みと夢の残り香を言葉に変えて、生きている証を綴る。