交差点

僕は学校が終わるこの時間帯に不思議な景色を見る。その景色は決まって夕方を過ぎると消えていく。でももっと不思議な事に夕方を過ぎると不思議な景色のあった場所に綺麗な茶髪の三つ編みの少女がいて毎回僕の名前を呼ぶ。 「○○くんありがとう」 少女は何故か分からないが初めて会った時から僕の名前を知っている。そして毎回ありがとうと言ってくる。僕には何の事かちっとも分からないのに何処か懐かしい声で透き通った瞳で優しく僕の名前を呼ぶ。 僕が不思議な景色を見始めたのは小学5年生の夏に幼馴染の七奈ちゃんと自由研究の朝顔の観察を終えた帰り道にふと僕を呼ぶ声がした。 「○○くん…」 しかし振り返って見ても誰もいない。代わりに何時もの田んぼに砂利道と違う交差点が現れる。交差点の先には東京タワーほどではないが巨大なガラスの建物が夥しく並んでいる。 まるで本の中の世界にワープしたのかと疑ってしまった。何度も夢かと思い同じ道を繰り返し通ったが決まってこの時間帯にこの異空間は現れる。 この不思議な景色別名、異空間について2年後の今少しだけ分かった事がある。まずこの場所は僕以外の人は入れない。奇妙な事にこの時間帯になると僕以外の人が突然消えてしまうのだ。更に、異空間に入ると毎回同じおばあちゃんに会う。そのおばあちゃんは毎回僕に寂しそうな顔を向けて一言も喋らず去っていく。そのおばあちゃんを見ると何故か僕も涙が溢れてきて大切な何かを忘れている感覚になる。何かは分からないが忘れてはいけないとても大切なもの。そして夕方を過ぎるとあの三つ編みの不思議な少女が僕の名前を呼ぶ。少女は何処か儚げな雰囲気を保った不思議で綺麗な子だった。
苺餅
苺餅
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