アスフール 13
「透子さん、こんばんは」
振り向くと、ミヤマさんが居た。私の部屋に、また窓が開いている。庭木には1羽のカラスが止まり、羽を広げている。カァ、と小さく鳴いた。
今日も来た・・・。
「毎夜、伺わせて頂きますよ。透子さんの事を見ていますので」
グラデーションの眼鏡の中で、赤い斑点の三白眼が光る。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/4/26 3:45
えむ
多忙ですが読書が好きです。色々な方の作品を読ませて頂き、ありがたいです。自作はあまり上手くは有りませんが、感想など頂けると喜びます。