【超短編小説】「色とりどり」
入院中のお母さんのお見舞いに行った。
病室のドアを開けようとした時、病室の中から変な音が聞こえてくることに気づいた。
ガサガサ、ガサガサ。
何の音だろう。
扉を開けるとお母さんが眠っているベッドの横に女の人がいて、背中を丸めて何かしている。服装を見ると、看護師さんではないようだ。
「あのー」
と僕が声をかけると女の人は振り向いた。
口の周りに色とりどりの折り紙の欠片がくっついていた。その人はお母さんのベッドに飾られていた千羽鶴を、食べていたのだ。
「何してるんですか」
と僕が尋ねると女の人は、
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2024/11/5 14:58
六井 象
短いものを書いています