第二十八話 蓮の目的
「結婚しよ」
蒲田の胸から顔を上げると杏奈が突拍子もない発言をする。
「嫌なの?」
「いや、嫌なわけないじゃないか」
満面の笑みをコチラに向けると「嬉しい」と行って抱きついてくる、決死の覚悟で別れを切り出したばかりの蒲田だったが、その決意は一瞬にして崩れ去った。
護る、彼女を必ず護る、一之瀬にとってそれは蒲田の身勝手な願いだろう。彼らが護るべきものを蒲田は奪ったのだから。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/3/7 0:52
最終編集日時: 2023/3/7 0:53
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
桐谷碧
小説家を目指しています(歴3ヶ月)
年間150冊以上は小説を読みます😄
夢は直木賞、ドラマ化、映画化。
自殺、復讐、競艇、がテーマの小説執筆中🖋
好きな作家
東野圭吾(母の影響)
現在
引きこもり