忘れがたき炎の物語 第二章「エルフのドラゴン編」
第1話「侍」
街道を歩く旅人たちは、ある満月の夜、不思議な光景を目にした。深淵なる森「コンパルサ」の奥にあるドラゴンの洞窟の山が突如轟音と共に、噴火し、火柱が空高くまで上がったのだという。しかし、その後噴煙も発生せず、噴石や火砕流などもなかった。旅人たちは、「あれはドラゴンの怒り」であり、何か不吉なことが起こる前触れでないかと噂したという。(「クァン・トゥー王国紀」より)
ーーー朝。
新たなる旅立ち。ガラとドロレスは、セレナの傷が癒えたのを見て、さっそくエルフの国「トト」へ向けての旅を開始したのである。
コンパルサの守り神「老龍ヴァノ」が再び100年の眠りにつく直前に言い残した言葉。
「エルフの龍に危機が迫っている。竜の娘と共に、救ってくれ。」と。
ガラは、貿易都市パンテラで、魔導士アングラの陰謀を知り、世界に危機が迫っていることを感じざるを得なかった。女戦士ドロレスと共に、これは何としても防がなくてはならないと思った。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/15 13:48
最終編集日時: 2025/6/25 4:37
判虹彩
はじめまして!ばんこうさいと申します。よろしくお願いします。
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