正しい嘘

僕は嘘が嫌いだった。 昔から嘘は行けないものだと習っていた。 だから、いつも真面目な優太君が嘘をついた時ビックリした。 その嘘で僕を守ってくれたんだ。 それから僕は正しい嘘ならついていいんだってわかった。 喧嘩した2人を仲直りさせる嘘。臆病な健太くんを勇気づける嘘。寂しげな母さんを喜ばせる嘘。 必要ない本当は嘘で隠してしまえばいい。 全部いい方に進んだ。嘘にはすごい力があって僕は嘘が好きになっていった。 みんなを守る嘘、みんなが悲しまない嘘、みんなを勇気づける嘘、皆が楽しめる嘘、皆が興味を持つ嘘、皆が驚くような嘘、皆をまとめる嘘、皆のための嘘。 嘘には凄い力があった。自分の思う通りに物事を進めることが出来た。
たなたか
ゆったり