Episode.12 EOS

 ほぼ核兵器と呼ばれた人類最大の戦力が今や敵となった。その兵器は既に人類の敵になってから10年が経ち、何をしていたかまでは判明していないが、少なくとも機械生命体の大量製造と工場または監視基地の建設をしていた。その数は止まることを知らず、人類最後の避難所と呼ばれるPOLEに配備されている、アンドロイドでさえも対処しきれない数となっている。  POLEの評議会はその基地を建造してから何度かアンドロイドの量産を考案はしていた。しかしアンドロイドの管理をするのもまた人間であるため、必要以上の製造は資源の枯渇を起こしかねないと懸念していた。だがその心配も1体のアンドロイド敵対によって棄てる事になった。  アンドロイドは最後の使命として人類を守ることを中心に動くが、守られる人類も簡単に殺される訳にいくまいとアンドロイドの量産を急遽決行。  そこで量産の助けとなる1体を急ぎ開発。現代の技術をただ詰め込み、戦闘用ではなく偵察用としての多機能アンドロイドを作った。評議会はそれを|EOS《イオス》と命名。  そうしてEOSは動作テストと性能実験のためにZERO、YMIR、LUXの3体と任務に同行することになった。 「ソナートラック展開。全員、こちらに乗車してください。アンドロイドのエネルギーコアを元に作られた大容量バッテリーが内蔵されているので、バッテリー切れによる走行不可は心配しないでください」
影白/Leiren Storathijs
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。 基本ライトノベル書きます。 異世界ファンタジー専門です。 執筆歴は10年以上です。