よく分からない競技に命をかける男達

よく分からない競技に命をかける男達
 目を覚ますと見知らぬ場所にいた。  どこかの競技場だろうか、芝生のグラウンドには四角い白線が引かれている。遠目から見るとサッカーグラウンドの様な場所だ。周りを見ると観客席は満員、頭上に広がる青空を揺らす様な、大歓声が上がっている。 「さぁ始まりました!金メダルをかけた最終決戦」  競技場には突然アナウンスが流れる。そのアナウンスに更に歓声が上がる。僕が立っているのはグラウンドの中央。正面を見るとサッカーのユニフォームを着た金髪の青年がこちらを向いて同じく立っている。  緑のユニフォームの背中には「武田」と書かれており、彼の足元にはサッカーボールが転がっていた。比べて僕はしまむらで買ったジャージを着ている。そりゃそうだ、先程までアパートで惰眠を貪っていたのだからパジャマ姿だ。  困った僕はとりあえず目の前にいる金髪に声をかける。 「武田君……かな?ここはどこなんだい?」 「佐々木です」  佐々木だった。ユニフォームに買いてある名前はどうやら別の人の名前らしい。 「じゃあ佐々木君、ここが何処で、今から何が始まるか知ってるかい?」
猫 夢丸
猫 夢丸
初めまして、夢丸と申します。小説初心者の二十代半ばの社会人ですが、空いた時間にチクチク見たり書いたり。宜しくお願い致します。