【BGN】鬼ヶ山【峠の鬼】
今は昔。
何人の立ち入りも赦さぬ、鬼が棲むと云う山嶺が存在しました。それは嘗(カツ)て、人里に害を為し、或る豪傑により住処を追われた鬼達が亡命の先に辿り着いた、名を鬼ヶ山(オニガヤマ)と呼ぶ死の山嶺。
麓(フモト)の人里に代々言い伝えられている鬼の脅威とは裏腹に、かの鬼ヶ山に棲む鬼は、晩年数を減らし、遂には過去を知らぬ鬼子のみとなっていました。
歴史を知らぬ最後の鬼子は、人語を操る老猿により育てられ、ツノが生える若造にまで成長していました。
「ならん」
老猿は若い鬼に言います。
「人里に下りるなど、絶対にならん」
「何故だ。此処には同族が居らぬ。何故わしは孤独なのだ。何故此処から出られぬ」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/2/14 14:52
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。