美しい虹

美しい虹
 自然豊かなとある森。  湖に映る一頭の蝶、ウルはため息を吐きました。なぜなら、自分の翅がちっとも美しくないからです。他の蝶は鮮やかな紫色や夕陽のようなオレンジ色だというのに、自分だけ灰色が混ざった水色。  まるで雨雲みたいだと、明るい色ではない翅を、どうしても好きになれませんでした。  しかし、一度決められた姿を変えるというのは難しいことなので、ウルはどうすることもできません。  ウルはそう思うと、またため息が出てしまいました。 「そんなに悲しそうな顔をして、どうしたの? ウル」  声をかけてきたのは、友達のリンでした。  リンはウルが憧れるような、晴天を思い浮かべる蒼い翅をもっています。
アヤっちゅ
アヤっちゅ
思いついたら書く精神なので、頻繁に投稿するわけではありません。人間より動物や虫が主役のストーリーが好きなので、そういったものを書こうと思います。 令和7年4月5日:追記「なんだか人間がメインの小説も書きたくなったので、人間と動物がテーマの小説を書いていきます」