誰も見向きしないまま。

誰も見向きしないまま。
冷たい。冷たい水の中で一人だった。 誰も見向きしない場所で、興味を向けられてもそれは僕に興味があるわけじゃない。ターゲットとしての関心。奇異の目で見られ、それを止める人もいない。いや、誰も止められないの間違いか。 誰も僕のそばには来てくれない。みんな一定の距離を保つ。 近づけば遠ざかる。その繰り返し。どうしてなのかなぁ……。 親に話をしてもあんたが悪いからでしょとまったく聞いてくれない。 ましてや親からも同じようなことを受ける。ひどいよ。なんで?どうして僕なの?僕じゃなくても良かったでしょ?でもそんな本音は誰にも聞こえない。だから僕は水底に思いを沈めて見えないようにする。 そうすれば何も辛くないでしょ?つらい思いをしても隠せるんだから。 現実逃避だ、と言われても関係ない。僕が心を保てる唯一の方法なんだ。誰にも否定されたくない。まぁ、こうやって言い訳を作って逃げてた報いだろうか。冬の学校の放課後に一人、鍵を閉められて、閉じ込められた。閉じ込められたのならしょうがなくはないけど抵抗はできなかったから、本を読んで開けてくれるのを待つことにした。 廊下から走ってくる音が聞こえてその直後鍵が開く音もした。 やっと開けてくれたと思って立ち上がり、荷物をまとめようとした。
イチゴサンド
イチゴサンド
人生において死はゴールか? 人間という存在は無価値なのか? 2/3start  二周年 完結:無能と僕