私か虚像のあなたと夢の中の定法

私か虚像のあなたと夢の中の定法
番犬を倒して休憩した後、私たちは何をしたら良いのか分からず、ただ歩きまわったり、追いかけて逃げる遊びをしたりして暇をつぶしていた。 「どっかに俺らの世界に帰る扉みたいなんがあんじゃね?」 「もしかしたら時間経過でその扉が現れるとか?」 「あーそうかも!でもずっと待ってるけど出てこないぜ?」 『何かをどこかにお供えするとか?ゲームとかであるし』 「…げぇむって何だ、何だっけ」 言葉を発した私にも、げぇむが何なのか分からない。この単語が自然に出てきた。おそらく元の世界で頻繁に使っていたのだろう。 『元の世界に帰ったら、俺らの記憶戻るのかな』 「普通に考えたらそうなると思う…思います。というか、なぜ元の世界の記憶がないのに、元の世界の言葉っぽい言葉を話せているんだろう…」 『その言葉を話すことを体が覚えているんじゃない?』
どうこく
どうこく
不定期投稿+長期間無浮上あり パッと思いついたものを書き綴るタイプです 抽象的で分かりずらい表現多め(((