第⑥話 歩み寄る四人

第⑥話 歩み寄る四人
屋上に漂う空気は重かった。 小田延永と豊富秀義は、なおも明智光輝を睨みつけていた。光輝もまた視線を逸らさず、言葉を返す。 「……あなたたちは、間違えることばかり考えすぎです。あまり不自然に答えを外し続ければ、逆に疑われますよ」 「それでも、すらすら答えるよりは――」延永が言いかけたその瞬間、 「やめよ!」 得側家安が鋭く声を張った。 風が三人の間を吹き抜ける。家安は一歩前に出て、三人の間に立った。
エヴァンゲリオン
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