第⑥話 歩み寄る四人
屋上に漂う空気は重かった。
小田延永と豊富秀義は、なおも明智光輝を睨みつけていた。光輝もまた視線を逸らさず、言葉を返す。
「……あなたたちは、間違えることばかり考えすぎです。あまり不自然に答えを外し続ければ、逆に疑われますよ」
「それでも、すらすら答えるよりは――」延永が言いかけたその瞬間、
「やめよ!」
得側家安が鋭く声を張った。
風が三人の間を吹き抜ける。家安は一歩前に出て、三人の間に立った。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/9/10 22:51
エヴァンゲリオン