痒い所に手が届いてはいる

 多くの皆さんは、カップ麵でそばやうどんを食べたことがあるだろう。私も当然あるし、とても好きな食べ物である。  大抵の場合、そばには天ぷらで、うどんにはきつねとなっているカップ麵が多い。  そのこと自体は別にいい。うどんの方がお湯を入れてから待つ時間が長いので、出汁をたっぷりと吸い込んだ方が美味しいきつねの方があっているんだろうな、というのもなんとなく想像できる。  しかし、私はうどんよりもそばが好きで、天ぷらよりもきつねの方が好きなのだ。絶妙にかみ合ってない。 「いや、きつねそばもカップ麺にあるやん」と思う方もいるだろう。  確かに、スーパーマーケットに行けば、きつねそばのカップ麺も置いてあるところもある。そう、ところもある、のだ。つまりは、すべてのスーパーマーケットではないということである。  スーパーマーケットにも棚の限界というものがあるので、「必ずきつねそば置けや!」と過激派になるわけではないが、もう少しおいてくれるお店増えてもいいんじゃないだろうか。  私が仕事の日にお昼ご飯を買っていくコンビニで、きつねそばを見たことがない。というか、多くのコンビニできつねそばを見た記憶がない。  美味しいじゃないか、きつねそば。支持層が案外少ないのか。それともうどんだろうが、そばだろうがどちらでもいいという人が多いのだろうか。  カップ麺できつねそば自体はあるので、痒い所に手が届いてはいるのがもどかしい。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。