あたまのわるい皿屋敷

誰かの声が聞こえる。 「一枚……二枚」 数える声の度にかちゃんかちゃんと皿が置かれる音がする。 そして十枚目を数えた時、がしゃんと皿が割れた。 「十枚足りない〜」 そう声が聞こえたのはその直後のことであった。
犬飼 拓海
犬飼 拓海
小説家になろうやカクヨムなどで執筆、投稿をさせていただいている十代前半物書きもどきです。  Noveleeでは基本的に一ページから三ページ程度で終わる超短編(主に恋愛)を投稿する予定です。どうぞご贔屓に