第一話 なんか言いたかったこと

第一話 なんか言いたかったこと
「スープ類は飲み物では無い、食べ物だ。よって一般的な自動販売機に混ぜるべからず!」 「いや飲み物だろうが食べ物だろうが、自動販売機にあるに越したことないだろ。そうゆう系の気分のときもあるから助かるよ、俺。」 「いーや!飲み物の聖域に、例えばコーンスープなどという外来種はあってはならんのだ!美しくない!」 「うんうん。分かった、分かった。」 絶対分かっておらん。そう言い放ちたいが、熱弁した体に夏の日差しがジリジリと照りつける。僕の気力を全て奪う勢いである。靴底からアスファルトの熱気が伝わるくらいの猛暑日。全身かしこも救いがないのだが。 「「 … 」」 「あぢい。」