桃色の想い
ロゼリア王国の城門前。
朝露に濡れた白い石畳の上を、エレナ姫はそっと踏みしめた。淡い桃色のドレスの裾が風に揺れて花びらのように広がる。
繊細なレースが朝日を受けてきらめき、胸元の小さな真珠が淡く光った。
警備の兵士の列。その一番端に立つ青年−−カイル。
彼がこちらを見た瞬間、胸の奥が熱くなる。
「……おはようございます、姫。」
「おはよう、カイル。」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/8/9 6:02
ねこわさび
気まぐれ投稿。