追憶の名残〜blue side story〜 第5章 始まりの疾風Ⅰ
いつの間にか眠っていたらしい。
あんなことがあったのに眠れるとは。眠れない日々が続いたから、仕方がないのかもしれないが。
大きく溜め息を吐き、もう一度瞼を閉じる。
そう言えば、今は何時だろう。薄目を開け、時計を確認してみる。七時半、か。もう一眠り出来るだろうか。そう考えていた間もあまりなく、廊下から足音が聞こえ始めた。それは段々と近付いてくる。
「起きてるか?」
ノックもなく、ドアノブの音が響く。
「もう少し寝かせて」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/10/1 11:51
最終編集日時: 2025/10/2 11:49
七宮叶歌
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