追憶の名残〜blue side story〜 第5章 始まりの疾風Ⅰ

追憶の名残〜blue side story〜 第5章 始まりの疾風Ⅰ
 いつの間にか眠っていたらしい。  あんなことがあったのに眠れるとは。眠れない日々が続いたから、仕方がないのかもしれないが。  大きく溜め息を吐き、もう一度瞼を閉じる。  そう言えば、今は何時だろう。薄目を開け、時計を確認してみる。七時半、か。もう一眠り出来るだろうか。そう考えていた間もあまりなく、廊下から足音が聞こえ始めた。それは段々と近付いてくる。 「起きてるか?」  ノックもなく、ドアノブの音が響く。 「もう少し寝かせて」
七宮叶歌
七宮叶歌
恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年1月1日開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様