まぁいいや

君の口癖。 いつの間にやら僕にも移ってしまった。 自堕落で、自分のことをどこか他人事のように話す君。 君とすごした日々が昨日の事のように思い出される。実際昨日まで君は僕の目の前にいた。 今こうして1人家の中にいることにやっぱりどこか寂しさを感じる。 少し前までずっと1人だったはずなのに、今は君がいないとなんだか落ち着かない。 外に出たいと言うのなら僕は止めない。君の突拍子のない行動を抑制できるような僕じゃないから。でも、もしもう帰ってこないと言うのだったら僕は全力で引き止める。 君は普段から外に出る時は僕に一声かけてくれていた。 今日言ってくれなかったのは、止められたくなかったから? 部屋の中はいつもと変わらない。シワひとつないベッドも、それとは対照的に埃が舞うクローゼットも。
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