第二章 「恋の理由」

第二章 「恋の理由」
小学校に入って3年が経った頃、私は新しく好きな人ができた。彰吾という子で、背が高くイケメンで足が速かった。小学生の理想のタイプを総集めしたような子で、たくさんの女子が彰吾を狙っていた。そんな女子のうちの1人だった私は、積極的に話しかけに行った。運動会でも誰よりも応援した。ある日の下校の時、私は親友の彩花と恋バナをしていた。 「結愛いつ告白するわけ?」 と尋ねる彩花に私は、 「告白なんてできるわけないやろ」 と答えた。 「だらだらしてて他の子に彰吾取られても知らんからねー?」 その通りだと私も思う。 「彰吾?」 背後から声がして、時が止まった。そこにいたのは彰吾の親友、悠真だった。聞かれてしまった、私は愕然とした。その場を駆け抜け、わたしは一目散に家へと走った。空はおかしいくらいに澄んでいた。 次の日、私が登校すると私の机は悠真をはじめとするたくさんの男子で囲まれていた。彰吾のどこが好きなのか、いつから好きなのか、たくさんの男子に質問責めされ、私はその場から逃げたくなった。しかしその中の1人の男子が、
ピルビン酸
ピルビン酸
女子高生です。 実体験を交えて恋愛小説を書けたらと思っています。 温かい目で見てくれると嬉しいです。