第3回 N1 「飛行機と少年と。」
八十三歳を過ぎた夏頃のことだったと思う。
私は小高い丘の上でのんびりと座っていた。
ふんわり柔らかくて暖かい風が私の白い髪を浮かせる。
その日は本当によく晴れていて、心地が良かった。
綺麗な青空の下には一機の飛行機の姿があった。
私がその飛行機をぼんやりと見つめていたその時だった。
一人の幼い少年が私の前を「ぶーん!」と言いながら駆け抜けた。
そして飛行機に向かって嬉しそうに微笑んだ。
「少年よ、」
私がそういうと少年は満面の笑みのまま体ごと振り返る。
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カテゴリー: お題
投稿日時: 2024/1/19 11:27
最終編集日時: 2024/1/19 13:46
蒼
誰にでも認めてもらえるような小説が書けるようになりたい