みいつけた

みいつけた
真夜中の仕事帰り、俺は電車から降りて暗い公園の中を通った。 この辺りは街灯が少なく、この公園もたった二つ程度の街灯が立っているだけで暗い様子になっている。 ふと砂場の方に目をやると、赤いワンピース小さな女の子がしゃがんでいた。 こんな真夜中に子供が一人…普通なら大問題なんだが、この時何故か、この子が怖く見えた。 その時、その女の子が俺に気づき近づいてきた。 「おじさん。遊んでくれるの?」 「…君は、何でここにいるんだい?」 女の子は不機嫌そうにすると、長い髪をいじった。 「だってみんなすぐ見つかっちゃうんだもん。」 (かくれんぼのことか?)
KK
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小説さらに上達させたい! 短編かSS書いてます!