第八話 お姉ちゃん
仕事終わりの人波が、駅前の広場へ絶え間なく流れ出していた。
改札口が開くたびに、黒や紺のスーツがあふれ出し、誰もが家路を急ぐ。高架を走る電車の音、信号機の電子音、どこかの居酒屋から漏れてくる賑やかな声。夕暮れはとうに過ぎ、街は無数の看板と街灯の光で照らされていた。
そんな中、彼女は街路樹のそばに立っていた。お気に入りの服に身を包み、長い黒髪はゆるく巻かれ、小さな銀色のピアスが街灯の光を受けて揺れている。
『あ!!』
彼女の視線が改札口へ向く。人波の向こうに見慣れた姿が見えたからだ。黒のワイドパンツに白いブラウス。ネイビーのロングジャケットを羽織ったその姿は、人混みの中でも自然と目を引いた。落ち着いた大人の色気があり、すれ違う人が思わず振り返るほどだった。
『お姉ちゃん!!』
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/6/13 10:52
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
ツー
三度の飯よりアニメが好き
基本書くのはフィクションです