硝子の鯨

硝子の鯨
月に輝く硝子の鯨 三周忌の夜だった。 眠れないまま、私は岬へ向かった。 祖父と、よく歩いた場所だ。 祖父が生きていた頃、夜中に目が覚めてしまうと、いつもここに来た。 崖の上から、暗い海を眺めた。 波の音だけが、静かに聞こえていた。 今日は、その同じ日。
海乃癒織
海乃癒織
ひらめきでわーと書き散らしてます。