みんなまっかっか
ルナにはね双子のお姉ちゃんがいるの。けどねお姉ちゃんは
フジノヤマイなの。パパとママはねえらいお医者さんだから
お姉ちゃんを治す方法を探してるの。毎日ルナはひとりぼっち
けど、ルナ寂しくないよ。パパが買ってくれたくまさん、はなちゃんと一緒だもん。ある日ね、パパはルナの名前を呼んで頭を撫でてくれたの。ママもルナを抱きしめてくれたわ。パパとママはお姉ちゃんを連れて1晩帰ってこなかったわ。
今日もルナはひとりぼっち。早く帰って来ないかなぁ〜?ねっ!はなちゃん。パパとママはいつも忙しかったけど、ルナとたくさん遊んでくれるようになったわ。お姉ちゃんの病気が治ったんだって!ルナはひとりぼっちじゃなくなったの!けどお姉ちゃんは見当たらないわ。ママとケンキュウジョのろうかを歩いていたの。そしたら大きな音が鳴ってピカーって周りが光ったわ。
目を開けたらパパはね、まっかっかになったママを抱きしめて泣いていたの。私にはそれが分からなかったわ。私もね、まっかっかになってたけど、パパが助けてくれてね、私はお人形さんになったの。お絵描きは好きだったけど、あんなに綺麗なまっかっかは初めて見たわ。お人形になってからルナはある話を聞いたの。ハーバーさんがね、ママとパパを事故死に見せかけてコロシタんだって。ママとパパが大好きだったから私、許せなかったわ。どうしてもハーバーさんを好きになれなかったの。だから私の好きなまっかっか色になれば好きになれると思ったわ。そうよね?はなちゃん。気づいたらね、みんなまっかっかになっていたの。はなちゃん、なんでみんな静かなんだろうね?ルナは今日もひとりぼっち、けどはなちゃんがいるから寂しくないの。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/6/10 13:15
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
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