開く側

開く側
「ようこそ。」 意地が悪いと思った。この男は、人心掌握の術をよく理解している。ワザと幅の広い鉄格子を用意し、その先に鍵を置いたのだ。どうせ送り帰すどころか、逃すつもりなど微塵もないというのに。彼女の「なんとかなる」という心に漬け込んで、あれよあれよと引き摺り込む様子は、もはや賞賛に値する。 藍良さんは、唇を固く結び、返事の代わりにゆっくりと頷いた。藍はそれを確認すると、話し始める。 「古くから日本の秩序を裏から支えてきた三つの家がある。そのうちの二つが、倉木家と御影家だ。俺は遠い昔から、御影に仕えてきた存在。そして、オマエらはその倉木と御影の末裔なわけだが…それは、まあ良い。」 藍は、僕や藍良さんを指差した両腕を、太ももにポトっと落とした。 「オマエら以外の、残る一つの家は、裂け目を開く事で生計を立てている。」 「それが…“開ける側”なんですね。」 「ああ、そうだ。」 僕の急くような問いに、藍は大きく頷いた。大木のようにどっしりと構え、話はまだ続く。 「具体的に、御三家を分類するなら…御影家は“鎮”、倉木家は“護”、そんで“用”だ。」
あいびぃ
あいびぃ
自己紹介カード 発動!!! 【レベル】15 【属性】ちゅー学生 【習性】投稿頻度不安定、定期的に更新不可になる、フォローもフォロバも気分次第、❤︎とコメントくれる人を好む、困ったら募集に参加 【特性】どんな作品にもファンタジーが香る 【メッセージ】 初めまして、あいびぃです! 見つけてくれてありがとう♪ 私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。 詳しいことは「自己紹介」にて! まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします!